ちきの映画日記

映画を見て、個人的に魅力的だと感じた点を拙い文章で紹介します。

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。感想「原題 :The Conjuring : The Devil Made Me Do It」 心霊探偵ウォーレン夫妻!

10月になり、涼しい日も増えてきましたね。

ハロウィンの季節ということもあり、ホラー映画も数多く公開されていますが、今回はその中で、死霊館シリーズの最新作「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」を観に行きました!

今、海外のホラー映画を牽引している死霊館シリーズ。

今作ではインパクトのあるタイトルの通り、悪魔に憑依され殺人を犯してしまった青年の無罪を主張する為に、心霊研究家の夫妻が悪魔を追っていく話になっています。

個人的には、ホラージャンルのエンタメ作品としてとてもよく出来ており、超おススメの作品です!

 


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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」の作品情報

タイトル:「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」

原題:「The Conjuring: The Devil Made Me Do It」

おススメ度:★★★★★★★★☆☆8/10

個人的な評価:★★★★★★★☆☆☆7/10

公開年:2021年

上映時間:112分

製作国:アメリ

監督:マイケル・チャベス

製作:ジェームズ・ワン ピーター・サフラン

製作総指揮:リチャード・ブレナー デイブ・ノイスタッター ビクトリア・パルメリ マイケル・クリア ジャドソン・スコット ミシェル・モリッシー

今までの死霊館シリーズではジェームズワン監督がメガホンをとっていましたが、今作は「ラ・ヨローナ 泣く女」のマイケル・チャベス監督にバトンタッチしています。個人的にはまたジェームズワン監督の撮る死霊館が見てみたいですね~。

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」のキャスト

ロレイン・ウォーレン: ヴェラ・ファーミガ

 霊視などの特殊能力を使って事件などを解決している女性心霊研究家

エド・ウォーレン: パトリック・ウィルソン

 ロレインの夫で、カトリック教会が唯一公認した非聖職者の悪魔研究家

アルネ・シャイアン ジョンソン: ルアイリ・オコナー

 悪魔に憑依され、職場の上司の男性をメッタ刺しにして殺してしまう青年

デビー・グラツェル: サラ・キャサリン・フック

 アルネの恋人

 

ウォーレン夫妻役のヴェラ・ファーミガパトリック・ウィルソンはおなじみですね。今作で登場したアルネ役のルアイリ・オコナーはイケメンでめっちゃ眼福でした。

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」のあらすじ

1981年、家主を22度刺して殺害した青年は、悪魔に取り憑かれていたことを理由に「無罪」を主張した。被告人の供述は一貫して「ぜんぶ、悪魔のせい。」法廷に神が存在するなら、悪魔も存在するというのだ。
殺したのは、人か?それとも…!?姿なき存在を証明するため、心霊研究家ウォ―レン夫妻が立ち上がる。被告人を救うため、手掛かりをもとに、警察に協力し捜査を進めるウォーレン夫妻だったが、とてつもなく邪悪な〈何か〉に極限まで追い詰められていく。「その存在」をどうやって証明するのか?アメリカ史上初、前代未聞。〈すべて実話〉の殺人事件。衝撃の真相がついに明らかになる――。

(映画「死霊館:悪魔のせいなら、無罪。」公式サイトより引用)

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」のネタバレ無し感想

得体の知れない邪悪な何かに追い詰められながらも、謎を追っていく展開は非常にスリルがあり、サスペンスとしてもホラーとしても良作でした!

 

今までの死霊館シリーズの良さは引き継ぎつつ、サスペンス、ミステリー要素も追加され、ホラーのエンタメ作品としてとても良く出来た作品でした!

 

このシリーズはとにかく音響やカット割りを用いた恐怖演出が巧みで、見てたらビクッてなるシーンがてんこもりです。今作もその恐怖演出は健在で、ホラー映画をよく見る私も、「来るぞ、来るぞ…」と身構えながらも、かなりの回数ビクッてしてましたねw(個人的にはウォーターベッドのシーンがヤバかった)

実際にお化け屋敷に行ったようなドキドキ感を味わえるので、友達同士やカップルで鑑賞するのにも非常に適した作品だと思います。

 

かつ今回は、悪魔に憑依され殺人を犯した青年を助ける為に、事件の黒幕を探るというサスペンス的な要素もあります。その為、今までの作品と違い、証拠を集めるために色々な場所に移動しながら話が進んでいくので、見ていて飽きさせませんでした。

 

そして、最終的なテーマが「愛」なのも良かったですね。悪魔は人の心に入り込み、その弱みを握って操ることで、人間を絶望に陥れようとします。しかし、それに対し聖書や祈りの言葉だけではなく、お互いの愛を用いて立ち向かうという流れは、鑑賞後に気持ちを温かくさせてくれました。

 

しかし!

このシリーズの本当に恐ろしいところは、この事件が実際に起きたものであるという点です。死霊館と名の付く作品は今作を含め3つあり、その全てが実話を基にして作られています。

そして、この死霊館シリーズではスタッフロールで、今までの話が実話であったことを証明する演出があります。この演出は、今映画で見た事が実際に私たちの生きている世界で起きたことを自覚させ、背筋の凍る思いをさせてくれます。

なので、本編を見終わった後も、すぐには立ち上がらずスタッフロールを最後まで見ることをお勧めします…。

 

ここから先はネタバレ有りの感想になります!

 

 

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」のネタバレ有り感想

1.今回はウォーレン夫妻VS人間

 今作は冒頭、デヴィッドという子供についた悪魔を払うシーンから始まります。この段階では今までと同じ雰囲気なんですが、何とこの悪魔払いは失敗してしまい、アーニーという青年に悪魔が乗り移ってしまいます。この結果、後にアーニーは殺人を犯してしまうんですよね。そして、デヴィッドが最初に悪魔に憑依された部屋の床下を見ると呪いを発動するための置物が!ここで、今回の悪魔騒動は人為的に引き起こされたことが発覚します。ここが過去作とは決定的に異なる点でした。その為、今回は悪魔を退治するというよりかは、この騒動を起こした人物を突き止め、悪行を阻止することを目的としています。

なので、アーニーの件と似たような事件が他に無いか探したり、その事件の捜査協力を通して真犯人についての証拠を集めたりなどのサスペンス要素が出て来たんですね。

この謎解きのテンポの良さが今作をかなり見やすい作品にしたのではないかなと感じました。

 

映画の途中でカルト研究を行っている元神父が登場するんですが、もう怪しさマックスなんですよね。カルトに関わる物を収集して研究してると言いながら、それに関する書物は乱雑に置かれてるし。

そしたら、結局今回の事件の真犯人はその元神父の娘だったというオチ。かなり予定調和的な感じではありましたが、逆にスムーズに観れてこれはこれで良かったんじゃないかな?って思いました。

今作はエンタメ作品ですしね。観やすいに越したことはありません!

 

また、捜査にはしっかりとロレインの霊能力を使っている点も良かったです。私は、過去の同じ様な事件の被害者の遺体に対しロレインが霊能力を使い、一連の事件で悪魔を憑依させている犯人の居場所を逆探知しているシーンが好きでしたね。めちゃくちゃ「ドクター・スリープ」みを感じましたw

 

2.やっぱり驚かし方が多彩!

死霊館シリーズの醍醐味とも言えるジャンプスケア演出は今作でも随所に出てきました。インパクトのあるウォーターベッドのシーンも含めて、10回くらいあったんじゃないかな?

正確には覚えてないんですけど…その位多かったって事です!

チェーンソーが急に動いたり、小さな穴を覗いていたら後ろから襲われたり…色々なシチュエーションで怖がらせてくれました。

最もお気に入りのシーンは、デヴィッドがお風呂の中に逃げ込むシーン。扉のノック音のバカデカさも良かったですが、お風呂についてるカーテンの滑車の一部が指になってる演出、これが一番シビれましたね。

しかも、そこから悪魔がドーンッ!って出てくるのかと思いきや、ゆっくり蛇口が回り少し間を空けた後に、シャワーからめっちゃ血が出てくるっていう裏切り方!

これには一本取られましたね…

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

今作はホラーだけではなく、ミステリーやサスペンス要素も兼ね備えているため、ホラー好きの人もそうじゃない人も見やすい、バランスの取れた作品だったと思います。

タイトルにはかなりクセがありますが、ホラー映画のエンタメ作品としてとても素晴らしいものなので、是非、劇場に足を運んでみてください!

 

それでは、読んでくださりありがとうございました!