ブラック・ウィドウ 感想 「BLACK WIDOW」孤独な暗殺者の家族の物語
今回はMCUの「ブラック・ウィドウ」を鑑賞しました。
フェーズ4の最初の作品という事でワクワクしましたね。
本作は元レッドルームの暗殺者であるブラック・ウィドウが家族と共に、レッドルームに立ち向かっていく物語。
彼女の過去や家族にフォーカスした、ブラック・ウィドウというキャラを深く掘り下げる作品でした。
「ブラック・ウィドウ」の基本情報
タイトル:「ブラック・ウィドウ」
原題:「BLACK WIDOW」
おススメ度:★★★★★★★☆☆☆7/10
個人的な評価:★★★★★★★☆☆☆7/10
公開年:2021年
上映時間:134分
製作国:アメリカ
監督:ケイト・ショートランド
製作:ケビン・ファイギ
ブラッド・ビンダーバウム ナイジェル・ゴステロウ
「ブラック・ウィドウ」のキャスト
ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ:スカーレット・ヨハンソン
元レッドルーム在籍の暗殺者。現在はアベンジャーズの一員となっている。
エレーナ・ベロワ:フローレンス・ピュー
ナターシャの義理の妹でレッドルーム在籍の暗殺者。他の暗殺者の洗脳を解くために奔走する。
アレクセイ・ショスタコフ / レッド・ガーディアン:デヴィッド・ハーバー
ソ連が生み出したスーパーソルジャー。ナターシャとエレーナの父親的存在。
メリーナ・ヴォストコフ:レイチェル・ワイズ
レッドルームの科学者。ナターシャとエレーナの母親的存在。
「ブラック・ウィドウ」のあらすじ
物語の時代設定は「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」と「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の間で、ブラック・ウィドウがアベンジャーズから離れていた時期に起こった出来事を描く。ブラック・ウィドウの前に突如現れた、“妹”エレーナ。姉妹は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織「レッドルーム」の秘密を知ったことで命を狙われる。唯一の味方は、かつて組織が作り出した“偽りの家族”だけだった。しかし、その家族の再会によってレッドルームの恐るべき陰謀が動き出す。
(映画.comより引用)
「ブラック・ウィドウ」のネタバレ無し感想
彼女は何の為にサノスと戦ったのか。サスペンス、スパイアクション要素てんこ盛りのスリリングなヒーロー映画。
本作は、アベンジャーズのオリジナルメンバーでもあるブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフについての物語。
今まであまり触れられてこなかった、彼女の過去や家族について描いた作品になっています。
「インフィニティーウォー」や「エンドゲーム」のような壮大なスケールの話ではありませんが、物語としては非常にスリリング。
誰も信用できないサスペンス要素や、敵地への潜入におけるスパイ要素など、他のMCU作品に比べて、緊張感がありました。
そんな中で、彼女の在籍していた組織「レッド・ルーム」や、彼女の「家族」について掘り下げられていた本作は
ブラック・ウィドウというキャラクターをより魅力的なものにするものでした。
また、彼女は何を守る為にサノスと戦っていたのか。
本作を観ることによって、この点がかなり深まったので
ブラック・ウィドウのファンにとってはかなりエモーショナルな作品になっていたなと思います。
私も所々で泣きそうになりました…。
エンドゲームの後にこの作品を公開したのは絶妙でしたね…。
あと、MCU史上最もウザいと言っても過言ではない位の、ヴィランが出てきました。
こいつ、本当にイラつくので要注意です…。
ここからはネタバレ有りの感想になります!
「ブラック・ウィドウ」のネタバレ有り感想
1.アベンジャーズとは別の「家族」
「インフィニティウォー」でサノスの指パッチンにより全生物の半分が消滅。
その後、「エンドゲーム」ではブラック・ウィドウがアベンジャーズの事を家族と呼んでいましたね。
そして彼女は、その「家族」を取り戻す為に、自ら命を落としてしまいます。
彼女の死はかなりショッキングでしたが、今作ではこの死に更に意味を持たしてくれます。
それが、もう一つの家族の存在。
ナターシャは幼少期、レッド・ルームのボス、ドレイコフの命で血のつながらない妹のエレーナと一緒にオハイオで3年間、偽装家族を装って生活していました。
ここには父アレクセイと母メリーナも居ますが、この二人も血縁関係ではありません。
しかし、偽装家族とは言うものの、幸せな生活は送ることが出来ていたようで、
偽装家族の事実を知らなかったエレーナに関しては、この時の記憶をとても幸せな瞬間だったと感じていたようです。
しかし、S.H.I.E.L.Dに追われることになりこの生活は終わりを迎え、ナターシャとエレーナはアレクセイとメリーナから離れ、レッド・ルームに戻ることとなります。
そして、月日がたち、ナターシャはS.H.I.E.L.Dに在籍するためにレッド・ルームを離脱、エレーナとも離れ離れになります。
そして、「シヴィルウォー」でキャプテン・アメリカに協力し追われる身になったナターシャの元に、エレーナからある薬を届けられます。
レッド・ルームではドレイコフが化学薬品を使い、スパイたちをコントロールしており、この薬はそれを無効化することが出来ます。
そして、レッド・ルームを潰し、スパイを解放する為に、姉妹が協力することになります。
所在不明のレッド・ルームを探し出すために、彼女たちはアレクセイとメリーナに再開することになります。
しかし、アレクセイは自分の栄光の話ばっか、メリーナもあくまで偽装家族だったということを強調し、ナターシャとエレーナは傷ついてしまいます。
しかし、そうは言いつつもアレクセイとメリーナは子供たちに愛を感じており、家族でレッド・ルームを潰すことになります。
この家族との再会のシーンが結構切なかったですね。
恐らく、ナターシャとエレーナは仮の両親と再会したとき、喜びのハグをしたり、楽しく会話をしたり、本当の家族の再会のようなイメージを持っていたのだと思います。
自分たちの家族は血が繋がらないが、愛は確かにあったと。
しかし、現実は想像よりも冷たく、本当にただの偽装家族だったのかと思ってしまうシーンは悲しかったです。
しかし、アレクセイは彼なりに、メリーナも彼女なりに、子供たちの事は大事にし気にかけていました。
アレクセイは不器用ながらもエレーナを励まそうとしていたし、メリーナは家族のアルバムを大事に持っていました。
そして、レッド・ルームを潰す中で家族としての繋がりがより強固になり、互いの絆が深まっていくという展開は、良かったです。
そして、恐らく、ナターシャはこの家族をも守るため、「エンドゲーム」での選択をしたのだと思うと、本作はより切なさを感じました…。
2.マジでうざい悪役ドレイコフ
本作の悪役ドレイコフ。
ただの太ったおじさんですが、こいつがマジで腹が立つ!
レッド・ルームに所属するウィドウたちをただの駒としか思わず、使えないと思ったらすぐに自殺させる非道さ。
ナターシャの実の母親が執拗に娘の居場所を聞きに来るために、母親も殺害。
しかも、その名前すら覚えてない事を、ナターシャの目の前で言うシーンは本当にひどかった…
そして、自分には歯向かえないように、ウィドウ達はドレイコフのフェロモンを嗅ぐと動きが出来ないように処置がされています。
ナターシャが本気を出したら秒で殺せるような相手なのに、手も足も出ないのは歯がゆかった…
しかも、挑発されたことに激高し、ナターシャを一方的に殴るシーンとかもムカムカしました。
後半はもう早く死んでくれってずっと願ってましたw
まとめ
いかがだったでしょうか?
本作はブラック・ウィドウの過去や家族についてフォーカスした物語で、
彼女が何のために命を懸けたのかが明らかになる、とてもエモーショナルな作品でした。
エレーナは今後のMCUにも関わってきそうなので、期待大です!
それでは読んでくださりありがとうございました!